TAG

author

40代独身、私の「孤独との向き合い方」

私の「孤独との向き合い方」の一つは、 自分の「過去」としっかりと向き合い、「物語」として書き出すことです。 30代の「ひきこもり」時代は、自分がなぜこのように孤立して、孤独な生活をしているのか、 を冷静に見ることができませんでした。 頭の中は「なぜ私だけ…」という❝被害者❞的な思いだけが駆け巡り、 「なぜ孤立してしまったのか」、 「なぜ孤独な生活に至ってしまったのか」、 といった「現状分析」をすることまで至りませんでした。 40代で「カウンセリング」とカウンセリング技能の一つナラティブ・アプローチに出会ってからは、 ナラティブ・アプローチに則して、 自分自身の「過去」の想いや経験を「物語」として書き出すことを始めてみました。 頭の中で❝ぐるぐる❞と駆け巡っていた様々な「気持ち」を何度も、何度も、 「物語」として書き出すことで、 今、孤独で寂しい生活を送っている「理由」と「向き合う」ことができるようなってきました。

カウンセラーの「仕事」を始めたことで「働く意義」と「生きる意義」を知りました。~40代独身の私が「何のために働くのか」の一端に触れた瞬間

「カウンセラー」としての「仕事」をはじめるきっかけは偶然でしたが、 「自分で」決めました。 また、これまで得た知識と技術と経験をすべて出し切って、クライエントの悩みに寄り添う「カウンセリング」という仕事内容を私自身が定めました。 そして、「カウンセリング」という仕事を通じて、クライエントから直接感謝の気持ちを頂戴します。 私はカウンセラーの仕事を始めたことで、はじめて「働きがい」や「仕事のたのしさ」を知りました。 「人の役に立てる」ことが、こんなにも人生に「意義」を与えてくれるものだと知りました。 「人の役に立った」実感が、こんなにも人生を「価値あるもの」と確証させてくれるものだと知りました。 「あなたほど、孤独の辛さを実体験として知る『カウンセラー』はそう多くはないでしょう」 私は言葉に導かれ、そして救われました。

誰からも、何も期待されない孤独を経験した私が「カウンセラー」として「あなたのために」尽くす活動をはじめるまで。

「カウンセラー」の学びは「自分のため」に始めました。 また、このサイトを開設し、自分の「過去」を綴り始めたのも「自分のため」でした。 私自身の「過去」と向き合い、現在と「これから」のための「物語」をサイトで綴っていたところ、 1通のメールを頂戴しました。 メールの送り主は、私と同じく孤独に苛まれていた方でした。 メールには、「たまたま目にしたサイトで、私と同じように孤独に苛まれながらも、何とか『前向き』に生きようとしている❝メッセージ❞に、私も自分の過去としっかりと向き合わなければならないと思いました。 自分の過去と向き合うことは辛いことでしたが、辛い気持ちになった時には、あなたのサイトを訪れては、(自分の過去と向き合う)勇気をもらいました。 あなたの『おかげで』私も何とか自分の過去を整理することができました。 ありがとうございます。 感謝の気持ちを込めて、勝手ながらメールをさせて頂きました」と記されていました。

まずは❝可哀想❞な自分を「癒す」ことが目的で「カウンセリング」を学び、「ナラティブ・アプローチ」を実践し続けたことが「カウンセラー」の活動を始めるきっかけに。

「とにかく前向き」な気持ちでパソコンの画面を見ておりますと、 以前は全く視界に入らなかったモノも見えてきました。 ディスプレイの端に表示されておりました「産業カウンセラー養成講座」募集の案内です。私が「産業カウンセラー」に関心を頂いたきっかけは、 「私が」カウンセリングを施してあげたい、といった考えからではなく、 「カウンセリング」を学び、「自分の心の整理をしたい」ということからでした。 カウンセリングを施す知識や技術を学び、 自分の孤独感や無気力感の「原因」を整理して、 より「前向きに」生きるための支えの一つとしたいと思いました。 「産業カウンセラー」として活動する、という気持ちは当初はまったくありませんでした。 とにかくカウンセリングの知識や技術を「自分のために使う」「使ってあげる」ことだけを考えて、 「産業カウンセラー養成講座」を10カ月間受講することにしました。

プロフィール

学生時代に想い描いていた人生は、自分の社会的な存在価値を表してくれるような❝しっかりとした❞会社に就職して、20代で結婚し、30代で家族に恵まれ、子育てや家庭生活と仕事を両立させる、そのような「理想的」な生活。 しかしながら、現実は、「理想」とは程遠く、新卒者として臨んだ就職活動に❝失敗❞し、非正規社員として社会人をスタートし、学生時代からのパートナーと別れ、友人たちとも疎遠となり、20代後半から「孤立」し始め、30代はずっと「孤独」な生活を過ごすことに。 「孤独」の痛さや、孤独の中で毎日働く「虚しさ」を10年以上経験する。 40歳で「前向きに」生きることを決意し、カウンセラーの資格を活かし、自分と同じような「孤独」と「仕事」に不安と悩み、虚しさを抱えた方々に、ナラティブ・アプローチ(『語り』を通じた問題解決)を用いて、寄り添う活動を行っている。

よく読まれているColumn

ColumnTag