孤独な自分をすべて「受け入れられる」ようになるまで
私は40代で、独身で、アパートに一人暮らしです。
私は、独身で、アパートに一人暮らしの生活は、18歳の時、大学の進学を機に親元を離れてからずっとです。
気がつけば、18歳まで親と生活していた時間=誰かと一緒に生活をしていた時間よりも、
一人で生活をしている時間の方が長くなってしまっていました。
18歳から20年以上もアパートで一人暮らしの生活をしておりますが、
おそらくこれからの人生の時間も、独身のまま、一人暮らしを続けることでしょう。
今は、この先の人生の時間を独りで生きていくことをすべて「受け入れて」います。
私が孤立して、孤独な「今」があることも、すべて私の「人生」なのだ、と受け止めています。
孤独な私もすべて受け入れた上で、
それでもなお人生を意義深く、愉しいものにするために前向きな❝工夫❞を実践する日々です。
すべてを受け入れられるまでには、長く苦しい時間が必要でした。
とくに私の30代は、
自分の「不遇」に対する責任転嫁、
他人へのつよい嫉妬心、
親しい人の幸せを嫌悪してしまう心、
誰からも必要とされない疎外感、
職場でも空気のようの扱われる虚無感、
アパートの一室で誰とも話すことのない毎日が続き、
ずっと人生の意義を問い続けていました。
孤独で、寂しい時間は、私に心からの「言葉」を発しさせました。
「誰からも必要とされない人生は虚しい」
「いつまで一人で孤独に苛まれていても、
都合よく誰かが手を差し伸べてくれることはない」
「私から誰かの役に立てるような『意義ある』人生にしよう」
アパートの一室で、誰からも必要とされない人生は本当に虚しく、寂しいものであることを知りました。
10年もの長い間、自分の「不遇」を独りで嘆き、悲しみ、誰かのせいにして非難してみたりしましたが、そんな私にあたたかい手を差し伸べてくれる人は、誰一人おりませんでした。
「なんで誰も私のこのような酷い状況を助けてくれないのでしょう」、
こう思っていたこともあります。
40歳の誕生日の日に、
「都合よく誰かが手を差し伸べてくれることはない」と悟りました。
そして、とても長く孤独な時間を経験した末に、
「私の方から誰かの役に立てるようになりたい」、
と心から思えるようになりました。
結婚を一度もしたことがなく、家族がいない私は、
これからも、自分から行動を起こさなければ、
誰からも必要とされることはないでしょう。
だからこそ、これからの人生の時間の一部を「誰かのために」使いと思っているのです。
具体的には「ボランティア活動」に参加したいと思っています。
社会人になってからボランティア活動に参加したことの「ある」人は2割程度。
社会人が参加できる「ボランティア活動」を調べておりましたら、
気になる調査レポートを見つけました。
「人生100年時代の企業人と社会貢献活動に関する調査」です。
この調査では、私と同様に企業で働く人のボランティアや社会貢献活動の参加について明らかにしております。
「社会人になってから」ボランティアや社会貢献活動を「行ったことがある」、
35歳~44歳は22.0%だったようです。
「社会人になってから」ボランティアや社会貢献活動を行ったことのある35~44歳は、
2割ちょっとだったということは、
社会人になってからボランティアや社会貢献活動を行う人は「少数派」ということがいえそうです。
約8割の社会人は、社会人になってからはボランティアや社会貢献活動は行ったことがない、という実態があるようです。
確かに、「現時点の」私は、まだ実際にはボランティア活動に参加していないので、
私の回答も「社会人になってからはボランティア活動を行ったことがない」になります。
ボランティア活動に興味を持ち始めて、はじめて多くの社会人はボランティア活動や社会貢献活動に参加していないことを知りました。
現実として、年収が高くなる程、ボランティア活動に参加した割合が増加するようです。
また、社会人になってからボランティアや社会貢献活動を「行った」人の年収を見たところ、
年収が高くになるつれて、ボランティア活動に参加したことのある割合も高まるようです。
社会人になってから、ボランティアや社会貢献活動を「行った」ことのある、
年収が「300万円未満」の方は15.2%、
「300~400万円」の方は17.7%、
「400~600万円」の方は23.5%、
「600~800万円」の方は25.1%、
「800~1000万円」の方は30.9%、
「1000万円以上」の方は30.3%、
と年収とボランティア経験の割合は相関があるようです。
私は年収「300万円未満」ですが、
自分の意義ある人生のため、
「人の役に立ちたい」と思っておりますので、
ボランティア活動に参加したいと思っています。
私の場合は、長い間の孤独な時間が「人の役に立ちたい」、
「人の役に立つことが人生の意義」に繋がると心から思えるようになりましたが、
「人の役に立ちたい」と思う気持ちと行動は、
年収とはあまり関係がないように私は思ってしまいます。
「お金が余裕があるから」ボランティア活動に参加するのでしょうか…。
「誰かの役に立ちたい」という欲求は、お金とは関係ないと思うのは私だけでしょうか。
ただ調査結果は、結果として現実のある一面を表しているのでしょう。
私は「文化、芸術」文化のボランティア活動に興味があります。
次にボランティア、NPO、NGO、市民活動に参加するグループ・団体に参加したことのある35~44歳の方々が、どのような分野で活動されたのかを見てみますと、
「子どもの健全育成、教育」が最も多く19.8%、
「障がい者福祉」16.7%、
「環境保全」16.3%、
「災害救済」15.9%、
「まちづくり」13.5%、
「学術、文化、芸術、スポーツ振興」13.5%、
といった分野で活動されているようです。
35~44歳で最も多く活動されております「子ども健全育成、教育」は、
子どものいない私が参加するのは少し気が引けます。
「障がい者福祉」や「環境保全」、「文化、芸術」といった分野の活動には関心があります。
とくに「文化、芸術」に関しましては、人生を愉しむための「文化的な活動」にも共通する部分かありそうなので、ボランティア活動に最初に参加するには適した分野かもしれません。
これらの活動の内容について今後は調べてみたいと思います。
また、私も40代となったこれからボランティア活動に参加しようと思っていますが、
35~44歳の方が、ボランティアや社会貢献活動に参加されましたきっかけとしては、
「自分で探した、偶然知った」が最も多く23.2%、
「職場や仕事関係で誘われた」21.6%、
「知人・友人から誘われた」21.1%、
とのことですので、私も「自分で探す」努力をしたいと思います。
私でも「人の役に立つこと」ができるのでしょうか、
そして、それはどのような分野で、どのような活動なのでしょうか、
意義ある人生のために少しでも行動したいと思っています。
【文中の参考・引用文献】
・「人生100年時代の企業人と社会貢献に関する調査」独立行政法人労働政策研究・研修機構(2020)