無趣味な私も40代から❝がんばって❞興味関心を広げてます。
結構前になりますがNHKの「プロフェッショナル」で猪子寿之さんを観てから、チームラボは私にとって身近なアートになりました。
アート、芸術、文化、音楽…の「良さ」は正直分かりません。
名画と呼ばれている作品でも「正直どこが良いのだろう…?」と思ってしまうことも多々あります。
名画を理解するための基礎知識が私には足りないからだと思うのです。
絵に込められた天才的な技能や歴史の凝縮性など、背景を学んでいなければ、真の価値を推し量ることはできないと思うのです。
ですが、私にはアート、芸術、文化などを真面目に勉強するだけの持続力がありません。
40代になるまで基本❝無趣味❞で過ごしてきました。
「共通の趣味」が持てないからこそ現在も独身なのかもしれません…。
趣味がないのは、お金の問題もあるのかもしれませんが、
私の場合は、多くのものに対して興味関心が薄いことが原因だと思っています。
例えば、お金があまり掛からない趣味としては、映画鑑賞などがありますが、
映画の広告を見て、一瞬「面白そうだな」と思うことはあっても、実際に映画館に行くまでには興味関心が持続しません。
最後に映画館に行って映画を観たのは…、おそらく学生時代、ということは20年以上映画館には行っていないことになります。
映画館で映画を観ることは、楽しいです(かつては楽しかったです)。
楽しいことではありますが、実際に動き出すまでには感情が高まらないのです。
また、趣味にあげられることの多い読書についても、
私には一冊の本を読み上げるだけの持続力が足りません。
大ベストセラーになり、多くの人が手に取った本でも、
私の場合は、本屋に並んでいるベストセラーを「手に取り」、
ページ数を確認し、「私に読破するのはムリ…」と直ぐに諦めてしまいます。
30代の私の休日は、
基本1日中、なんの目的も持たず、誰からもなにも誘われることなく、だらだら過ごす日々でした。
昼頃に起きて、とりあえず何かのレトルト食品を口に運び、
動画を見たり、インターネットを見たり、
夜ご飯をコンビニに買いに行くため、ようやく夕方ごろに着替えをしたり、
といった❝ただただ❞無気力な生活を繰り返していました。
40歳の誕生日のふと、
「このまま自分の不遇ばかりを悔やんでいても都合よく誰かが手を差し伸べてくれることは、もうない。
だったら、こんな私の人生を少しでも愉しくしてやろう」
とこれまでの無気力で❝不幸気どり❞の自分を変えてみようと思いました。
「自分を変えてみよう」、
と40歳を機に思いついたものの、これまでの無気力すぎた20代、30代の私が急に何かに強い興味関心を抱けるはずもありませんが、スロースタートでも良いのでとにかく続けてみよう、を心掛けています。
アートや芸術は私の一人の休日に意義を与えてくれるもの
アートや芸術作品を、若い頃から強い興味関心があって追い続けている訳ではありません。
むしろ39歳まではまったく興味はありませんでした。
ですが、「自分を変えてみよう」と心に決めた時、
40代(独身)が❝品良く❞出掛けられる場所とはどこだろう、と考えた結果、
「休日は〇〇〇美術館で〇〇〇の作品を鑑賞してきました」、
と話せる自分でありたいと思ったのです。
これまでの無気力だった30代では想像したこともありませんでしたが、
「休日は〇〇〇美術館に…」と話せることで、
周りの人たちから、
「私さんは休日は意図を持って過ごされているのか」と思われたいと、
私なりに前向きな考えが少しづつ芽生えてきたのです。
このようなアートや芸術❝そのもの❞に興味関心を抱いた訳ではなく、
アートや芸術に興味関心を抱いている、と周りから思われたい私の衝動から、
休日はアートや芸術に触れるよう何とか❝努力❞し続けています。
猪子寿之さんのチームラボの作品は、
アーティスト・猪子さんの伝えたい、表現したい「深い」ところの意図はまったく理解できていないと思いますが、
「にわか」の私にもとても楽しくアートに触れることのできる貴重な作品だと思います。
作品が光ってます、輝いてます、凄くキレイです。
チームラボの作品に触れている間は、時間が雄大に流れている気がします。
作品が私になにか伝えようとしている気がします(その何かを正確には受け取れていませんが)。
とにかくワクワクします。
基礎知識を持たずに出かけても、とにかく楽しめました。
心が弾みました。
無味乾燥な私の一人の休日に潤いを与えてくれるものでした。
このような表現しか持ち合わせていない私ですが、
こんな拙い私でもチームラボのアートに触れることで、何かを言葉で表現したいと思えるのです。
もともとなにごとに対して興味関心が薄い私ですが、
❝分かりやすい❞アートや芸術作品に触れることで、
「では、次は何を観に行こう」と前向きになれるように努力しています。
「自分から動き出さなければ、
都合よく誰かかが手を差し伸べてくれることは、もうない」
このように❝覚悟❞を決められるようにまで約20年、
残りの人生を自分のためにも少しでも意義深く生活していきたいものです。
【文中の参考・引用文献】
・NHK「プロフェッショナル仕事の流儀ーこれまでの放送『革新は、チームで起こす デジタルクリエイター・猪子寿之』」