Column理想的なlife独身40代一人暮らしの私の「時間」の使い方~「学び」と「趣味」の時間に加えて、「誰かの役に立つ時間」も増やしていければと。

独身40代一人暮らしの私の「時間」の使い方~「学び」と「趣味」の時間に加えて、「誰かの役に立つ時間」も増やしていければと。

時間の使い方の変化は、私の「気持ち」の変化を表しています。

時間が自由に使えるということは、誰からも求められていない、ということでも…。

独身で一人暮らしの私の時間は、すべて私の自由になります。
生活のため月曜日から金曜日までは働きに出掛けますが、仕事を終えて帰ってきた後と、土曜日と日曜日は完全に「独りの時間」となります。

独身で、一人暮らしの私の「時間」は、仕事以外の時間は、すべて自由で、独りです。
20代~30代で結婚し、家庭をもち、家族が増えて、自分の時間よりも、配偶者や子どものために時間を使わなければならない同世代から見れば、「すべて時間を自由に使える」という状況はどのように映るのでしょうか。

すべての時間が、自由に使えるということは、
ある面で、
誰からも、何も、求められない、ということでもあるような気がします。

私も❝タイミング❞を逃さなければ、
結婚して、家族も増え、自分以外の誰かのために時間を使っていたかもしれません。

「違う人生」の想像はできても、経験はできませんので、
❝もし❞私が独身ではない生き方をできていましたら、
40代の今頃は、自分のことよりも、家族のために時間を使い、
「あ~、一人でゆっくりする時間が欲しい」と言っていたかもしれません。

家族との生活で忙しい人生と、
独身で一人アパートで静かに過ごす人生と、
両方経験できると良いと思うのですが。

独身で、アパートに一人で暮らす生活は、ずっと変わっていないのですが、
私の30代と40代とでは、
少し時間の使い方が変わってきました。
40代になってからは、ありままの自分を認めてあげて、
それでも人生を意義深く愉しいものにするために、少しづつ時間の使い方を考えるようになりました。
(詳しくはここに書かせて頂きました。「独身40代私の『孤独』との向き合い方~「ないものねだり」をやめてみる。」)

私と同世代との「時間の使い方」の違い

「時間の使い方」につきましては、総務省が5年ごとに調査をしておりまして、その調査結果も踏まえながら、私の30代と40代になってからの時間の使い方の変化を、少し見ていきたいと思います。

30代の私は、
パートナーもおらず、
学生時代からの友人たちとも疎遠となり、
会社での人間関係も希薄で、
アパートを中心とした生活では地域の方々と交流する理由も見つからず、
親とも1年に1回会うか会わないか程度の距離感で、
趣味もとくに無く、
さまざまな人間関係から孤立し、気がつけば孤独な生活に陥っておりました。

30代であれば多くの同世代が費やしておりました、
「家事」、「育児」、「買い物」、「交際・付き合い」といった時間が私にはすっぽりと抜けてしまっていました。

調査によれば、
結婚し、子どもがおられる平均的な30代の1日の時間の使い方としては、
「家事」に4時間、
「育児」に36分、
「買い物」に41分、
「交際・付き合い」に16分、
「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」に1時間13分、
「ボランティア活動・社会参加活動」に9分、
となっているようです。

独身で、一人暮らしだった30代の私の1日の時間の使い方としては、
「家事」に30分、
「育児」に0分、
「買い物」に10分、
「交際・付き合い」に0分、
「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」に4時間、
「ボランティア活動・社会参加活動」に0分、
といったように、1日のすべてを自分のためだけに使い、
その使い方も、目的もなく漫然とテレビやパソコンの前で座っていることが多かったです。

家族のおられる30代の方と私は、
「家事」の時間、「育児」の時間、「交際・付き合い」や「買い物」の時間に大きさ違いがあるようです。

30代の私は、
家族のおられる30代の多くが費やされる「家事」、「育児」、「交際・付き合い」、「買い物」の時間を、ただただアパートの一室でテレビや動画を観て過ごしていました。
当時も、今も、30代はとても寂しく、虚しい時間の使い方だったと思っています。

人生に意義と愉しさを求めるようになった40代の私の時間の使い方

40代になってからの私の時間の使い方は少し変わりました。
孤独で寂しい人生であっても、
それでもなお人生を意義深く、愉しいものにするために、
文化や芸術に触れてみたり、
歴史を学んでみたり、
情緒を感じられるところで食事をしてみたり、
学んだことを体験できる場所に意識的に出掛けてみたりと、
前抜きに行動するようにしてみました。

40代となり考え方を少し変えてみました私の1日の時間の使い方は、
「家事」に30分、
「育児」に0分、
「買い物」に10分、
「交際・付き合い」に0分、
「ボランティア活動・社会参加活動」に0分、
までは30代と変わりませんが、変わった点は、
「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」に30分、
「学習・自己啓発・訓練」に1時間、
「趣味・娯楽」に40分、
といったことに時間を使うようになったことです。

「学習・自己啓発・訓練」の中身としては、
私が生まれ育った日本の歴史について勉強する時間を設けるようにしました。

自分が今置かれている状況を、冷静に、俯瞰して見るためには、
これまでの歴史を学び、
「なぜ私はこのような状況になったのか」をゆっくりと考えてみたいと思ったのです。

40代となり、40代なりの❝大人❞の愉しみを見つけるために、
なんの知識もないまま文化や芸術に触れてみたところ、
パッと見てすぐに「楽しい」と思えましたが、
この作品の背景が分かると、
もっと「楽しい」のではないかとも思いました。

それから興味を抱きました文化・芸術作品の背景を少しづつ学び始めました。
名画といわれている絵が描かれました時代背景や、作者の歩まれた人生などを知った上で、
観る絵は、なにも知らないで見る絵とは趣が異なることに気がつきました。

私はまだまだ何事においても「にわか」ですが、
それでも知識ゼロよりは、イチでもあった方が、
作品を楽しむ深さがちょっと増すような気がしています。

そして、時代背景=歴史を学ぶことで、
人がどのようなことに愉しみを求め、
どのようなことに人生を意義を感じてきたのか、
についても理解が深められるような気がしています。

長い歴史の中で、先人たちが、次の世代に伝えようとしてきたことに触れることで、
今の私の人生を冷静に見られるような気もしています。

そのようなことを思いながら、30代までは漠然とテレビの前に座っておりました時間を、
「学習・自己啓発・訓練」に使うようにしてみました。

そして、土曜日と日曜日は、聞きかじった知識をもとに、
実際に現地に訪れてみる時間を作りました。

アートや芸術を作品に触れるために、アパートを飛び出す時間を作りました。
30代の頃はまったくなかった「趣味・娯楽」に時間を使うようにしました。
(詳しくはここに書かせて頂きました。「私の人生の愉しみ方、アート・芸術の❝意味❞は分からなくても、とにかく『触れる』こと」)
さらにこれからの人生においては、今は0分ですが、
「ボランティア活動・社会参加活動」にも時間を使っていければ良いかな、と思っています。
誰からも、何も求められない人生は、やはり寂しく、虚しいものだと思いますので。

第1歩目を踏み出すことは、とても勇気のいることだと思います。
それでも私は「誰かの役に立ちたい」と、孤独さを痛い程経験したからこそ心から思います。

ちなみに、調査によれば、仕事をもたれている社会人の平均的な1日の時間の使い方においては、
「学習・自己啓発・訓練」は6分、
「ボランティア活動・社会参加活動」は3分、
ととても限られた時間中での活動に留まっているようです。

私も30代は「学習・自己啓発・訓練」と「ボランティア活動・社会参加活動」は、
ともに0分でしたが、人生を愉しむためにも私はこの2つの時間を少しづつ増やしていきたいと思っています。


【文中の参考・引用文献】
・「平成28年社会生活基本調査」総務省統計局(2017)

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プロフィール

学生時代に想い描いていた人生は、自分の社会的な存在価値を表してくれるような❝しっかりとした❞会社に就職して、20代で結婚し、30代で家族に恵まれ、子育てや家庭生活と仕事を両立させる、そのような「理想的」な生活。 しかしながら、現実は、「理想」とは程遠く、新卒者として臨んだ就職活動に❝失敗❞し、非正規社員として社会人をスタートし、学生時代からのパートナーと別れ、友人たちとも疎遠となり、20代後半から「孤立」し始め、30代はずっと「孤独」な生活を過ごすことに。 「孤独」の痛さや、孤独の中で毎日働く「虚しさ」を10年以上経験する。 40歳で「前向きに」生きることを決意し、カウンセラーの資格を活かし、自分と同じような「孤独」と「仕事」に不安と悩み、虚しさを抱えた方々に、ナラティブ・アプローチ(『語り』を通じた問題解決)を用いて、寄り添う活動を行っている。

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